西島悠也がもっと知ってほしい福岡の建築

西島悠也|福岡と建築

西島悠也|福岡と建築

 

 

古くから日本の玄関口として海外との交流が盛んだった福岡には、名建築がたくさんあります。

 

その中でも、19世紀〜20世紀初頭に西洋建築の影響を受けて作られたレトロな建築を紹介したいと思います。

 

「旧門司三井倶楽部」は、日本初の総合商社「三井物産」門司支店の宿泊施設・社交クラブとして1921年に建設されました。

 

ヨーロッパの伝統的木造建築工法ハーフティンバー様式で建てられた木造2階建の洋館は、各部屋にマントルピース(暖炉)が設置され、ドア枠や窓枠などの内装はアールデコ調の飾りがあしらわれたモダンな造りになっています。

 

「福岡市文学館」は旧日本生命株式会社九州支店として1909年に竣工されました。

 

設計を担当したのは東京駅駅舎の設計で有名な辰野金吾で、赤煉瓦と白い花崗岩の外壁、ドームに銅板葺きの屋根など、随所に19世紀末のイギリスで流行したクイーンアン様式の影響が感じられる建物の一部は、現在福岡市文学館として使用されており、福岡ゆかりの文学資料の収集・展示を行っています。

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